特集 日常診療上の狙いと盲点・I
外来勤務医として
一般外来診療
山田 文夫
1
Fumio Yamada
1
1大阪市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.304-306
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204806
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外来診療は,入院診療にみられる手術,分娩のような大きな単位の診療行為がおこなわれないため,ややもすれば軽視されるきらいがある。とくに一般外来診療は不特定多数の,しかも多種多様の習慣,規則に不なれな症例群に,短時間のうちに接触しなければならないため,担当医からおつくうがられ,忌避される傾向がある。
しかし外来診療こそ,患者に接することにはじまる診療の初歩を修得する場としてはなはだ適切であり,また病棟(入院)部門をもつ施設では病棟への門戸となるところであり,研究対象の選択関門でもあり,その重要性はきわめて大きいということができよう。
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