今月の主題 腎・尿路系の問題とマネジメント
基本的診断法
尿検査
岡田 敏春
1
,
下條 文武
2
1福井医科大学検査部
2福井医科大学臨床検査医学
pp.1150-1155
発行日 1998年7月10日
Published Date 1998/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906869
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ポイント
●試験紙法では偽陽性・偽陰性を認めるので,検査結果の評価には注意する.
●Bence-Jones蛋白などアルブミン以外の尿蛋白の検出には,スルホサリチル酸法を併用する.
●尿路感染症のスクリーニングは,亜硝酸塩と白血球エステラーゼの検出によって行う.
●血尿あるいは蛋白尿では血液円柱,上皮円柱,顆粒円柱,ろう様円柱などの病的円柱の出現および血尿の有無や,その形態に注意する.
●沈渣所見での変形赤血球,赤血球円柱の存在は,糸球体病変を疑う重要な所見である.
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