今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症
骨粗鬆症
骨粗鬆症の薬物療法—ビスフォスフォネート
井上 大輔
1
1徳島大学医学部第1内科
pp.1075-1077
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906856
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●ビスフォスフォネートはP-C-Pを基本骨格とし,ハイドロキシアパタイトに対して高親和性を有するため,骨に集積する.
●骨吸収に伴い破骨細胞内に取り込まれて,その機能を直接阻害する.
●骨代謝回転を低下させるので,特に高回転型骨粗鬆症に有効である.
●骨粗鬆症に対してはetidronate(ダイドロネル®)の200〜400mg/日の2週間連続投与と,それに引き続く10〜12週間の休薬という周期的治療を行う.
●経口ビスフォスフォネート薬であるダイドロネル®は,吸収効率を高めるため食間に投与する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.