今月の主題 カルシウム・骨代謝異常症と骨粗鬆症
骨粗鬆症
退行期骨粗鬆症の病因と病態
岡崎 亮
1
1帝京大学市原病院第3内科
pp.1060-1061
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906852
- 有料閲覧
- 文献概要
ポイント
●閉経後骨粗鬆症の原因は,エストロゲン欠乏の結果,骨吸収が亢進することである.
●閉経後骨粗鬆症では,閉経前と比較して骨形成も亢進するが,骨吸収の亢進と比較して不十分なため骨量が減少する.
●老人性骨粗鬆症でも,必ずしも骨代謝回転が低下していない場合がある.
●高齢女性においても,エストロゲン欠乏が骨量減少にかかわっている可能性が高い.
●男性の加齢に伴う骨量減少の機序は不明である.
●PTHの上昇が,加齢に伴う骨量減少にかかわっている可能性がある.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.