骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどうして起こるのか? 退行期骨粗鬆症
宗圓 聰
1
1近畿大学医学部附属奈良病院 整形外科・リウマチ科
キーワード:
Aromatase
,
Estrogens
,
加齢
,
骨粗鬆症
,
骨密度
Keyword:
Aging
,
Aromatase
,
Estrogens
,
Osteoporosis
,
Bone Density
pp.451-454
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305740
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨粗鬆症は多因子疾患である。遺伝要因と生活習慣が発症に影響する。エストロゲン欠乏と加齢がもっとも重要な要因である。エストロゲン欠乏によりサイトカイン、B細胞、T細胞などの関与を介して骨吸収が促進される。加齢に伴い、骨芽細胞機能そのものの低下、身体活動性の低下、成長ホルモンの分泌低下などを介して、骨形成の低下をきたす。加齢に伴い、腎機能低下、ビタミンD摂取不足、Ca摂取不足などを介して、血中Ca低下から二次性副甲状腺機能亢進をきたし、骨吸収が促進される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009