今月の主題 臨床栄養Update
生活習慣と消化器疾患
膵炎の成因,発症後の食事・アルコール
柳町 幸
1
,
丹藤 雄介
1
,
中村 光男
2
1弘前大学医学部第3内科
2弘前大学医学部保健学科
pp.310-313
発行日 2002年2月10日
Published Date 2002/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908587
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ポイント
膵炎の成因ではアルコールが最も高頻度であるが,アルコール多飲歴に加え,高脂肪・高蛋白食も膵炎のリスクファクターである.
急性膵炎は膵組織が修復されるまでの期間(2〜6ヵ月間),30g/day以下の脂肪制限を行う.
慢性膵炎代償期では,疼痛消失時は積極的に食事エネルギーを増加させる.一方,非代償期は十分量の消化酵素製剤の投与と40〜60g程度の脂肪摂取が必要となる.
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