今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
いま,そこにある自己免疫性肝疾患
治療の実際と臨床医の疑問点
無症候性PBCの治療と予後
佐藤 明
1
,
末盛 彰一
1
,
鈴木 博
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器内科
pp.87-89
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906634
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ポイント
●PBC患者は年々増加しており,わが国で新たに診断されるPBCの70〜80%が無症候性PBCである.
●無症候性PBCの約1/3が症候性PBCに移行する.
●無症候性PBCのまま経過するものの予後は極めて良好であるが,黄疸を伴う症候性PBCに移行したものの予後は不良である.
●無症候性PBCでも肝組織進展例や門脈圧亢進所見を認める例がある.
●UDCAにより臨床検査所見の改善を認めることが多いが,予後改善効果については今後の問題として残されている.
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