今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
いま,そこにある自己免疫性肝疾患
診断の実際と臨床医の疑問点
非定型的なAIHをどう扱うか
宮川 浩
1
1帝京大学医学部附属溝口病院第4内科
pp.36-40
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906619
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ポイント
●非定型的なAIH(自己免疫性肝炎)とは,自己免疫的な特徴を有しているが,International AIH groupによるdiagnostic criteriaで,definiteでもprobableでもない疾患群である.
●自己免疫性肝炎には,PBC,PSCやC型慢性肝炎のoverlapがみられる.
●非定型的な自己免疫性肝炎に対する治療指針が示されているが,長期観察例の集積が求められる.
●自己免疫性肝炎では各種抗核抗体のほか,抗平滑筋抗体,抗肝腎マイクロゾーム1抗体,抗アシアロ糖蛋白受容体抗体などの自己抗体が報告されている.
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