今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
少し特殊な自己免疫性肝疾患
小児のAIH
伊藤 哲史
1
,
西岡 幹夫
1
1香川医科大学第3内科
pp.98-100
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906638
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ポイント
●小児のAIH(自己免疫性肝炎)では,遺伝的背景,臨床像が成人自己免疫性肝炎とは異なるものがある.
●抗核抗体陰性で,抗平滑筋抗体または抗LKM 1抗体陽性の症例もある.
●急性発症型が多く,トランスアミナーゼ値が高値,黄疸が著明なわりに,血清γ-グロブリン値が低い傾向にある.
●黄疸出現例,肝予備能低下例では,早期の治療が重要である.
●治療はステロイド剤が第一選択であるが,他の免疫抑制剤の併用を要する症例も多い.
●肝臓専門医と小児科医との連携が重要である.
●妊娠,出産時に再燃しやすい.
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