特集 クリティカル・ケアを極める—一歩進んだ総合内科医を目指して
内科クリティカル・ケア実践編─このパターンを押さえれば8割は対応可能
重篤なカリウム異常の対応
丹羽 俊輔
1
1春日井市民病院腎臓内科
pp.1576-1581
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225800
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Point
◎K異常は一般的によく目にする電解質異常であるが,重篤な場合は致死的となるために,緊急の対応が必要となる場面がある.
◎K排泄は主に腎臓で行われており,腎排泄が亢進することによる低K血症,腎排泄が低下することによる高K血症の鑑別が多岐にわたる.
◎低K血症に対して,Mg欠乏に気づかずにK製剤を補充していると治療失敗に陥ることがあるため,低K血症をみたらMgの評価を忘れずに行う.
◎高K血症に対してのglucose-insulin(GI)療法は低血糖のリスクがあるため,十分な糖を補充し,適宜血糖値を評価する.
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