今月の主題 内科医のためのCT
CTの新しい展開
肝癌における肝動脈CTと門脈CTの有用性
高安 賢一
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
pp.1858-1861
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906571
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●門脈CT(CTAP)および肝動脈CT(CTA)は,肝腫瘍の精密検査に位置づけられ,進行肝細胞癌では,おのおのlow density(perfusion defect)およびhigh densityな病変として描出される.
●早期の肝細胞癌では,進行肝細胞癌と異なって,門脈CTで1/3がiso density,肝動脈CTでIowないしiso densityとなる病変が80%強となる(いずれの検査法でも抽出しにくくなってくる).
●門脈CTや肝動脈CTでいろいろな部位にピットフォールがみられる.肝S4の背側,S1,S5は門脈CTで,肝表面は肝動脈CTでピットフォールの比較的多くみられる部位である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.