今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
診断のすすめ方
CTの有用性と鑑別診断
山岸 雅彦
1
1札幌医科大学第3内科
pp.2104-2110
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902478
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●喘息を除くなら閉塞性肺疾患のほとんどは肺気腫である.
●肺気腫の重症度などの評価は,これまでは主に肺機能検査で行ってきたが,CT像を用いることで形態的な肺気腫の質的・量的診断が直接可能となった.
●その結果,これまで肺気腫とかCOPDとかで一括されてきた患者群も,実は多彩な形態変化をもった疾患群であることがわかってきた.
●こうした診断の進歩を整理し,臨床における病態解析,さらには治療に結びつけるのはこれからの課題である.
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