増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
HLA検査と染色体検査
癌の遺伝子診断
鈴木 利哉
1
1埼玉医科大学第1内科学教室
pp.726-729
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906543
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かつて遺伝子検査は研究室レベルで行われていたため,一部の研究医しか利用できない特殊検査であった.しかしながら,最近では遺伝子検査は検査センターなどでルーチンに受け付けてくれるようになり,その有用性を考えると,遺伝子検査は今後大いに活用されてしかるべき検査であるといえる.現在のところ保険が適用されていないものがほとんどであるため,病院側で検査費用を負担しなければならないという問題点があることにも留意されたい.本項においては,主として造血器腫瘍の遺伝子診断を実例にとり説明し,全体像の理解の助けとしたい.
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