今月の主題 下痢と便秘
下痢の診断的アプローチ
腹部単純X線・超音波・CTから何がわかるか
水野 富一
1
1大船中央病院画像診断部
pp.1435-1439
発行日 1999年9月10日
Published Date 1999/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906166
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●下痢の患者では,腹部単純写真での鏡面像は生理的な所見であり,イレウスと診断すべきではない.
●腹部単純写真でのthumb printing signは大腸壁の肥厚を意味し,虚血性大腸炎以外でも認められる所見である.
●突然の腹痛と下痢症状を主訴に来院した場合は血管障害を念頭に置く.
●腸管壁の直接評価には超音波検査がよい.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.