今月の主題 不整脈患者のマネジメント
非薬物療法の展望
薬物療法よりアブレーションを勧める不整脈
笹野 哲郎
1
,
沖重 薫
1
1横浜赤十字病院循環器科
pp.1180-1182
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906115
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●従来は薬剤抵抗性例が高周波カテーテルアブレーション(RFCA)の適応とされていたが,近年ではRFCAは薬物療法と並ぶ“first line therapy”である.
●抗不整脈薬治療の問題点として,予防効果有効率がRFCAに比較して大幅に低いため,患者は不整脈発作という精神的ストレスに常にさらされていること,また長期間抗不整脈薬を服用し続けなければならない点が挙げられる.
●RFCAによる根治が高率に期待できる種類の不整脈に対しては,より積極的にRFCAの適応を考えるべきと思われる.また,心機能低下例,腎機能障害例,妊娠を希望する女性など薬物療法が困難な症例も良い適応となる.
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