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第1土曜特集 不整脈学の新潮流――基礎研究・医工連携からAIの社会実装まで
不整脈治療におけるイノベーション
パルスフィールドアブレーションは不整脈治療を変える?
Pulse field ablation
――New technology in the catheter ablation of arrhythmias
山根 禎一
1
Teiichi YAMANE
1
1東京慈恵会医科大学循環器内科
キーワード:
パルスフィールドアブレーション(PFA)
,
心房細動
,
非熱性アブレーション
,
電場
Keyword:
パルスフィールドアブレーション(PFA)
,
心房細動
,
非熱性アブレーション
,
電場
pp.82-87
発行日 2024年4月6日
Published Date 2024/4/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2890182
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不整脈をカテーテル手技で根治することが可能になってから30年以上が経過した.その間の治療機器の進歩は著しく,3Dマッピングシステムや種々のバルーンテクノロジー(クライオバルーン,ホットバルーン,レーザーバルーン)の登場に伴い,ほぼすべての頻脈性不整脈が高精度に治療可能となった.しかし,従来の治療に用いられてきたエネルギー源はすべて熱を介して(加熱または冷凍によって)組織を破壊する方法であり,心臓周囲臓器(食道,肺,気管支,神経,血管など)への悪影響による合併症発生の問題を内在していた.近年開発されたパルスフィールドアブレーション(PFA)は,熱を介さずに組織を破壊する点で従来法とは根本的に異なっており,その安全性の高さが期待されている.
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