今月の主題 検査異常から考える血液疾患
トピックス
造血器腫瘍の分化誘導療法
大野 竜三
1
1浜松医科大学第3内科
pp.658-659
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905997
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●JALSGの初診例APLを対象としたAML92 studyにて,評価可能196例中173例(88%)に完全寛解が得られた.
●ATRAで寛解後に再発したAPLにAm-80による分化誘導療法を試みたところ,14例(58%)が完全寛解に到達した.
●ATRAによるAPLの分化誘導療法の驚くべき有効性は,ヒトのがんが分化誘導療法により確実に治療できることを初めて明らかにした.
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