今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解
白血球の増多と減少
好酸球増多症はどのようにワークアップするか
村上 博和
1
,
松島 孝文
1
,
田村 遵一
1
1群馬大学医学部第3内科
pp.535-537
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902642
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ポイント
●著明な好酸球増多症(2,000/μl以上)はさまざまな臓器障害を伴うことがあるので,早期診断・治療が必要となる.
●好酸球増多症を認めた場合,隠れている基礎疾患の検索が重要である.
●末梢血液塗抹標本を必ず鏡検すること.
●Hypereosinophilic syndrome(HES)は,①1,500/μl以上の末梢血好酸球増多が6カ月以上持続,②他の好酸球増多をきたす明らかな原因が認められない,③好酸球浸潤による臓器障害が認められる,と診断基準が定められているが,除外診断が重要である.
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