今月の主題 肝疾患診療 1999
肝疾患治療のclinical controversy
劇症肝炎のG-I療法や特殊組成アミノ酸輸液は今でも行う意義があるのか
与芝 真
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
pp.305-307
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905916
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●グルカゴン(G)とインスリン(I)はともに内因性の肝再生促成因子であるが,血中濃度が高値となり,レセプターのdown regulationが起こりうる急性肝不全下で小量投与して有効か否か疑問である.少なくとも欧米では有効性は認められていない.
●特殊組成アミノ酸は,ウレアサイクル機能に大きな障害のない場合に限って昏睡覚醒に有効である.その機能の障害が強い劇症肝炎急性期には,原則的に禁忌とすべきである
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.