続・アメリカの医学教育 スタンフォード大学病院レジデント生活・10
骨髄移植科
赤津 晴子
1
1アメリカ・スタンフォード大学病院内分泌内科
pp.179-182
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905884
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個性あぶれる病室
3年間のスタンフォード内科レジデントのローテーションには,毎年6カ月間ほど行う一般内科病棟ローテーションのほかに,年に1カ月ないし2カ月ずつ行う心臓内科病棟,集中治療室のローテーション,そして3年間の間に通常1カ月ずつ行う血液内科,癌科,骨髄移植科のローテーションがある.私は3年次に1カ月間骨髄移植科を担当した.このローテーションでは,骨髄移植科病棟で患者を受け持つと同時に,骨髄移植外来でも患者を診る.骨髄移植科のチームは内科レジデント1人,血液内科フェロー1人,骨髄移植内科フェロー2人,そして骨髄移植内科アテンディングによって構成される.当直はレジデントとフェローが交代で4日に1回受け持ち,当直の晩は1人で骨髄移植内科病棟中を担当することになる.もちろん何かあればアテンディングと電話連絡がつき,また緊急であれば真夜中でもアテンディングは病院に駆けつけてくれる.
平均入院日数が1週間以内という一般内科に対して,骨髄移植科は入院期間が数週間に及ぶ長期入院病棟である.それを反映してか,個室である各病室は,その住人の個性豊かな生活空間となる.
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