臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
X.血液・造血器疾患
4.血液成分の輸血と骨髄移植
骨髄移植
服部 絢一
1
1金沢大第3内科
pp.2246-2248
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208323
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はじめに
ヒトの骨髄移植は1939年頃から血液学者にょり試みられ,以来幾多の試行と失敗とをくり返したが,①動物およびヒトの組織適合抗原HLAの解明とテスト法の開発,②移植拒絶やgraft versus host reaction(GVHR)に対する予防法・治療法の改善,③成分輸血,無菌室療法などの支持療法の開発,強化など,移植免疫学,遺伝学,血液学の緊密な協同研究により,1970年以降,骨髄移植の成功例が相次いで報告され,世界的規模の登録制が布かれ,今日では世界でおそらく500を越える症例が積まれるに到っている.その実際と現状を簡単に紹介しよう.
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