今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
各種の主要感染症と抗菌薬の使い方
Sepsis,sepsis syndrome,septic shock—診断とマネジメント
小林 芳夫
1
1慶應義塾大学医学部臨床検査部
pp.88-89
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905859
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●敗血症では血液中に起因菌を証明するか,菌陰性でも細菌が産生する毒素を血中に証明する必要がある.
●TNFαは発熱,頻脈,過呼吸,白血球増加,筋肉痛および傾眠などの臨床症状を惹起する.
●サイトカインネットワークが,高熱あるいは急激な体温低下,血圧の低下,頻脈,呼吸促進,意識障害,乏尿および血液凝固異常などとなって認められる.
●Empiric therapyとしてはカルバペネム系抗生物質を投与するが,可能な限り起因菌別に選択するのが望ましい.
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