今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
各種の主要感染症と抗菌薬の使い方
急性細菌性扁桃炎,扁桃周囲膿瘍,伝染性単核球症
星 哲哉
1
1聖路加国際病院内科
pp.90-92
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905860
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●急性細菌性扁桃腺炎の起因菌としてはA群β溶連菌が最多であり,治療の基本はペニシリン系抗生物質である.
●扁桃周囲膿瘍の起因菌は嫌気性を含めた口腔内常在菌であり,内科的治療に加えて切開排膿などの外科的治療を必要とすることが多い.
●伝染性単核球症は時として急性細菌性扁桃腺炎との鑑別が困難であるが,患者の状態によっては急性細菌性扁桃腺炎としてempiric therapyを開始することも必要である.
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