今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
各種抗菌薬の特徴と使い方
フルコナゾール,イトラコナゾール
橋口 浩二
1
,
河野 茂
1
1長崎大学医学部第2内科
pp.74-76
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905855
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●カンジダ属の一部の菌種(Candida glabrata,Candida kruseiなど)はもともとフルコナゾールに対し低感受性の菌種であり,原因真菌の同定ののち,抗真菌薬の変更が必要な場合がある.
●イトラコナゾールは他剤との併用時,特にテルフェナジン(トリルダン®)などの抗ヒスタミン剤との併用時には,QT延長やtorsades de pointesといった重篤な心室性不整脈を誘発することがあるので併用は禁忌である.また,H2遮断薬との併用により吸収阻害による血中濃度の低下が認められることがある.
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