Japanese
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特集 皮膚真菌症の新しい治療戦略
症例報告
爪真菌症—イトラコナゾールのパルス療法による治療例
Onychomycosis:treated cases with itraconazole-pulse therapy
比留間 政太郎
1
Masataro HIRUMA
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
pp.67-68
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903788
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症例
爪真菌症の治療に,イトラコナゾールのパルス投与法を行ってきたが,これらの症例の中で,パルス投与1回のみしか受けていない症例について1年後の経過を調査し,興味ある結果を得た.症例は,過去4年間に,イトラコナゾールのパルス療法(1日2回,食直後に100 mg,合計1日200mgを7日間内服し,その後3週間休薬)と外用抗真菌剤の併用療法を行った84例である1).これらの症例について,1年後の経過を診察した.経過を追えた例は63例で,このうち1回のパルス投与しか受けていなかった例が8例あり,これらの詳細を表に示した.効果判定方法は,1年目に行い,治癒(健康な爪甲が完全に再生したもの),著明改善(病爪の混濁比が70%以上改善したもの),改善(40〜70%まで改善したもの),やや改善(40%までしか改善しないもの),不変(不変と悪化のほかに副作用で中止したものも含めた)とした.
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