今月の主題 内分泌疾患の検査
甲状腺ホルモン系
ホルモンの基礎値
サイログロブリン
高須 信行
1
1琉球大学医学部第2内科
pp.2287-2289
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905801
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ポイント
●①甲状腺組織の破壊,②TSHやTSAbなどの甲状腺刺激,③サイログロブリン(Tg)産生甲状腺腫瘍では,血中Tgは高値,甲状腺組織がないとき,血中Tgは低値をとる.
●血中Tgを測定する疾患は,①亜急性甲状腺炎・破壊性甲状腺炎,②先天性甲状腺機能低下症:クレチン症の鑑別,③甲状腺腫瘍,④Basedow病である.
●抗Tg抗体はTg測定に影響する.
●血中Tgは各種甲状腺疾患で増加する.疾患特異性はない.しかし,亜急性甲状腺炎,甲状腺腫瘍の診断・経過をみるのに大切である.
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