増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
感染症治療薬
セフェム系抗生物質
ロセフィン(ロシュ—杏林)
安川 正貴
1
1愛媛大学医学部第1内科
pp.463
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905725
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臨床薬理
●作用機序:本剤の作用は,細菌の細胞壁合成阻害である.細菌細胞壁ペプチドグリカン架橋形成を阻害して,殺菌的に作用する.
●吸収・分布・代謝・排泄:喀痰,体液,組織などへの移行は良好である.本剤の特徴として,長い血中濃度半減期があげられる.健常人では,投与量・投与法にかかわらず半減期は7〜8時間で,既存のセフェム剤中最も長い.また,尿中・胆汁中排泄率がそれぞれ約55%,45%と,両者にバランスよく排泄されることも特徴である.
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