Japanese
English
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アステロール軟膏「ロシュ」による皮膚真菌症の治験
CLINICAL EXPERIENCE OF DERMATOMYCOSIS WITH ASTEROL OINTMENT (ROCHE)
上田 恵一
1
,
藤原 武
1
,
安野 洋一
1
,
草場 健二
1
Keiichi UEDA
1
,
Takeshi FUJIHARA
1
,
Yoichi YASUNO
1
,
Kenji KUSABA
1
1京都府立医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.315-321
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204323
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I.はじめに
アステロール(dihydrochloride of 2-dimethylamino-6-(beta-diethylaminoethoxy)-benzothiazol)が本邦で皮膚白癬に使用されてからすでに十数年になり,外国ではStritzler, C. et al(1950)1),Snyder, W.(1952)2),Ravits, H. G.(1952)3),Wilson, I. W. et al(1952)4),Bellegarde, C.(1953)5)等の治験があるが,本邦においてはまだこれをみない。また最近まで抗真菌性外用剤として最も多く使用されていた有機水銀含有剤はその優秀性は認められながらも時に刺激性を有する点から殆ど使用されなくなりつつある現在,白癬菌,小胞子菌,カンジダに有効で,刺激性がなく,軽度の角質溶解作用がありかつ薬剤の角質内拡散のよいアステロール軟膏「ロッシュ」を皮膚真菌症に使用する機会を得たのでここに記述する。
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