増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
消化器疾患治療薬
その他の消化性潰瘍・胃炎治療薬
ドグマチール(藤沢)
早川 滉
1
1長崎原爆病院内科
pp.111
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905469
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臨床薬理
●作用機序:胃・十二指腸潰瘍の場合,①焼灼潰瘍および酢酸潰瘍の実験で潰瘍を縮小させ,治癒促進効果を示す.②胃・十二指腸における血流を増加させる.また,視床下部後部電気刺激による胃粘膜血流の停滞ないし部分的虚血現象を抑制する.③胃および小腸の運動を亢進し,内容物の排出および通過を促進する.
その他,強力な抗ドパミン作用,イミプラミン類似作用を有している.クロルプロマジンやハロペリドールが示す強い麻酔遷延作用は全く示さず,眠気・脱力感はない.精神分裂病,うつ病,うつ状態での適応も認められている.
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