今月の主題 心エコーToday
何を診断できるか—原理,正常波形と臨床応用
コントラスト心エコー法
林 英宰
1
,
三嶋 正芳
1
1河内総合病院循環器科
pp.2040-2045
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905346
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●心筋コントラストエコー法とは,超音波コントラスト剤を冠動脈内に注入し,心筋エコー輝度を増強させ,その解析から心筋灌流状況を評価しようとする手法である.
●心筋コントラストエコー法を虚血性心疾患に適用することにより,心筋梗塞領域の同定,梗塞心筋のviability(生存度)の評価,側副血行路の機能評価,心内膜下虚血の可視化などが可能である.
●肺血管床を通過する超音波コントラスト剤を用いて,静脈注入による左心系コントラストエコー法が可能になった.
●超音波コントラスト剤と心エコー装置側の進歩により,静脈内投与による非観血的心筋コントラストエコー法の可能性が現実のものとなってきた.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.