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特集 心エコー図の最前線
コントラスト心エコー図の応用—新技術のための基礎知識と虚血性心疾患における応用
New Basic Knowledge and Clinical Impact of Contrast Echocardiography
石蔵 文信
1
,
別府 慎太郎
1
,
林 英宰
2
Fuminobu Ishikura
1
,
Shintaro Beppu
1
,
Young-Jae Lim
2
1大阪大学医学部保健学科医用物理学
2河内総合病院循環器科
1Department of Medical Physics, School of Allied Health Sciences, Osaka University Faculty of Medicine
2Department of Cardiology, Kawachi General Hospital
pp.781-788
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902514
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I 新技術のための基礎知識
はじめに
最近,コントラストの領域では新しい技術が目白押しである.新技術が発表され,従来の技術はどうなったのか,もう使い物にならないのか?確かに新技術は従来の技術より映像法の面で優れている.また,新技術は従来の技術に立脚していることは言うまでもない.今回も,臨床で新技術,ウルトラハーモニック法と1.5ハーモニック法が紹介されている.この技術は従来の技術の説明では少し理解できない方法である.これに関しては後で詳しく述べるが,謝っておきたいのは,従来のセカンドハーモニック法を簡単に説明するために,かなり簡便なシェーマが紹介され,あたかも,実際の超音波反射のパワースペクトラムのように認識されていたことである.かなり省略されたシェーマで説明し,ユーザーを混乱させていたわれわれは反省をしなければならない.
今回は,自省の意味を込めてもう一度,なぜマイクロバブルが超音波で観察できるのかを問う.
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