今月の主題 心エコーToday
何を診断できるか—原理,正常波形と臨床応用
Mモード心エコー図と断層(2D)心エコー図
林 輝美
1
1獨協医科大学越谷病院循環器内科
pp.2015-2021
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905341
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ポイント
●心エコー図検査および診断の基本は断層心エコー図(2D心エコー図)であり,心臓の構造や血行動態の観察に優れた診断法である.
●心臓の全体像をもれなく記録するための基本断面像は,左室長軸像,短軸像,四腔像である.胸骨左縁,心尖部,剣状突起下,鎖骨上窩などから探触子をあてる.
●心エコー画像をリアルタイムで観察しながら診断を進め,各断面像からの情報を頭のなかで立体構築する.
●Mモード心エコー図は距離分解能,時間分解能に優れているため,心臓の各組織の運動速度や大きさの測定,弁運動などの詳細な分析に利用する.
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