今月の主題 循環器疾患の画像診断
方法
Mモード心エコー図—現状での位置づけ
大木 崇
1
,
富永 俊彦
1
,
福田 信夫
1
,
森 博愛
1
1徳島大学医学部・第2内科
pp.974-979
発行日 1987年6月10日
Published Date 1987/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220980
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現在,循環器疾患の診断に対する心エコー法の重要性は周知のごとくであり,その臨床的意義としては,本法が非観血的検査法でありながら,心臓の形態および動態異常のいずれについても評価が可能であることが挙げられる.
心エコー法の歴史は,第1世代(1960年)のMモード法,第2世代(1970年)の断層法,第3世代(1980年)の血流イメージを中心としたドプラ法に集約される.Mモード法は心臓構造物の動態を連続的に観察できる長所を有するが,シングルビームによるone dimensional approachであることに起因する種々の欠点,あるいは問題点の存在することも事実である.
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