今月の主題 心エコーToday
何を診断できるか—原理,正常波形と臨床応用
3D・4D心エコー図
三神 大世
1
,
北畠 顕
1
1北海道大学医学部循環器内科
pp.2022-2025
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905342
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ポイント
●多断面の断層心エコー図と各断面の位置情報を心電図・呼吸同期下に収集し,時相を揃えて再構成することにより三次元(3D)像あるいは3D動画(四次元,4D)像を得ることができる.
●現在,マルチプレーン経食道探触子の振動子をプロペラ状に回転させる方法が最もよく用いられる.また,同様の方法を体表から行うことも可能となってきている.
●3D心エコー図法は,肉眼観察に近い形で弁膜病変や心奇形などの心病変を観察することを可能とし,手術計画作成などへの貢献が予想される.また,超音波刺入方向によらない任意方向の距離計測,あるいは仮定を含まない正確な容積計測などへの応用が期待される.
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