今月の主題 レディースクリニック
女性と消化器疾患
自己免疫性肝炎
北澤 絵里子
1
,
宮川 浩
1
,
阿部 和裕
1
,
賀古 眞
1
1帝京大学医学部第4内科
pp.1720-1721
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905275
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ポイント
●本邦の自己免疫性肝炎は男女比は1:7〜1:9で,50歳代の発症が最も多い.
●suppressor T cell機能の低下が想定されるが,本疾患の成因や免疫学的機序は依然不明である.
●橋本病などほかの自己免疫疾患の合併にも注意が必要である.
●プレドニゾロンが治療の第一選択であるが,本疾患は中年女性が多いので,長期治療に際し骨粗鬆症の併発に留意すべきである.
●自己免疫性肝炎の診断基準を満たすC型慢性肝炎も存在し,このような例でのインターフェロン治療には慎重を要する.
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