特集 子宮内膜症—最近の話題
発症病因と増殖調節
武谷 雄二
1
,
国府田 きよ子
1
,
水野 正彦
1
Yuji Taketani
1
1東京大学医学部産婦人科学教室
pp.731-736
発行日 1989年8月10日
Published Date 1989/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208047
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子宮内膜症は類腫瘍とも呼ぼれ,ホルモン依存性で且つ腫瘍的性格を併せもった比類なき疾患である。これまでその病因に関して多くの説が提起されているがいまだ定見を得るに至っていない。そこで今回,子宮内膜の病因に関する最近の考え方を紹介する。
また,一旦発症した子宮内膜症がいかに進展するかということは治療法を確立するためにも是非とも究明すべき課題である。いまだ全貌の理解には程遠いが,今回細胞培養系を用いて内膜症の増殖を調節する諸因子に関して若干の知見を得たので併せて報告する。
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