今月の主題 内科医のためのInterventional Radiology
非血管系のInterventional Radiology
膿瘍ドレナージ
川口 洋
1
,
蘆田 浩
2
,
石川 徹
1
1聖マリアンナ医科大学放射線医学
2藤沢市民病院画像診断科
pp.1160-1165
発行日 1996年6月10日
Published Date 1996/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905151
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ポイント
●経皮的ドレナージ療法が外科的治療に比較して優れている点は,全身麻酔の必要がないことと,小さな切開で治療できることであり,また多臓器不全などの問題を持つ患者に対しても比較的良い成績が得られる.
●外科的アプローチと比較して安全であると判断した場合には,経皮的ドレナージ療法はほとんどの膿瘍に対して適応となる.
●経皮的ドレナージ療法の前にCT,超音波検査,MRIなどを組み合わせて,正確な診断,刺入経路決定が必要である.
●通常,カテーテル留置後数日で症状は改善し,2〜3週で抜去可能となる.
●成績は個々の膿瘍によって異なるが,約80〜95%の成功率である.
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