今月の主題 心不全を見直す
心不全の原因とその対応
心不全の誘発要因とその対策
茅野 真男
1
,
横塚 仁
2
1国立東京第二病院循環器科
2足利赤十字病院循環器科
pp.886-889
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905092
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ポイント
●心不全の誘発要因には,各医師が診ている患者層によって異なるが,不整脈,感染,急激な血圧の上昇,急性心筋梗塞,貧血,甲状腺機能亢進症,肺塞栓症,妊娠,心筋炎,弁破壊,心筋虚血が挙げられる.
●実際に多い要因としては,薬剤の中断,食塩の過剰摂取,肉体的精神的ストレスなど,患者自身の問題が多い.誘因の正確な決定には患者背景の把握が必要である.
●拡張不全が主体で心不全が発症する場合は,発症が急激なため,誘発要因が同定できないことも多い.
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