カラーグラフ 塗抹標本をよく見よう・1
赤血球の異常・1
久保西 一郎
1
,
藤田 智代
2
,
浜田 恭子
3
,
高橋 功
3
,
三好 勇夫
1
1高知医科大学第3内科
2高知医科大学付属病院中央検査部
3高知県立中央病院中央検査部
pp.157-159
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904924
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図1は末梢血塗抹標本のギムザ染色である.この染色標本により私たちは容易に赤血球,白血球,血小板の形態を観察することができる.血液疾患の多くは,これらの細胞が異常を起こすことによって生じることから,血液塗抹標本の観察はその診断に大変重要である.
一方,血液疾患以外の病気の場合においても,赤血球,白血球,あるいは血小板の異常がしばしば認められ,塗抹標本の注意深い観察によって,これらの疾患の診断や,病態の理解に役立つ大変有用な情報を得ることができる.
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