カラーグラフ 塗抹標本をよく見よう・10
リンパ球の異常・3
久保西 一郎
1
,
藤田 智代
2
,
久原 太助
2
,
浜田 恭子
3
,
高橋 功
4
,
三好 勇夫
1
1高知医科大学第3内科
2高知医科大学附属病院中央検査部
3高知県立中央病院血液検査科
4高知県立中央病院内科
pp.1957-1960
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905334
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悪性リンパ腫
悪性リンパ腫とは,腫瘍化したリンパ球が,リンパ組織において異常に増殖する疾患である.リンパ節腫大あるいは脾腫が初発時の主要症状であり,この時期に末梢血に異常を認めることはほとんどない.病気が進行してくるとリンパ腫細胞は骨髄でも増殖し,末梢血中にも出現してくる.このような状態はリンパ腫の白血化と呼ばれるが,病気の拡大と予後不良をうかがわせる所見である.今回は,そのような白血化したリンパ腫細胞が認められた症例の末梢血塗抹標本を紹介する.
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