Drug Information 副作用情報・20
薬剤性血液障害(1)—白血球減少・無顆粒球症(その1)
浜 六郎
1
1医薬ビジランスセンターJIP
pp.2253-2256
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904832
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血液障害,特に無顆粒球症は,生命にかかわる重大な薬剤性反応の1つである.このシリーズでは,すでにH2ブロッカーによる血液障害について解説した.また,クロラムフェニコールによる再生不良性貧血は社会的な問題にもなり,アメリカではこの問題を通じて,血液学者のWintrobeらの提唱で医師会に薬剤性血液障害の登録システムが発足し,薬剤による副作用モニタリングの先駆け的な存在となった.
これから何回かは,薬剤性血液障害について解説する.今回はまず,白血球系の異常について述べたい.
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