今月の主題 外来診療でここまでできる
神経疾患
意識障害患者の在宅栄養管理
小川 滋彦
1
1小川医院
pp.1805-1807
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904702
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ポイント
●経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を用いた経腸栄養療法により,意識障害患者の在宅栄養管理が合理的かつ容易になったため,入院期間の著しい短縮と医療経済的効果が期待される.
●PEGによる在宅栄養管理は,十分なインフォームド・コンセントの後,病診連携と訪問看護体制のもとで行われるべきである.
●胃食道逆流や下痢をきたさないような,栄養剤の投与方法を検討しておく.
●瘻孔の管理は一般人にも簡単に行うことができるが,カテーテルが抜けた場合などのトラブル・シューティングを家族に十分に指導しておく.
●栄養剤の長期投与に伴う電解質や微量元素の欠乏に留意しておく.
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