今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡
酸塩基平衡とその異常
酸塩基平衡と調節系—腎
根東 義明
1
,
永野 千代子
1
,
飯沼 一宇
1
1東北大学医学部小児科
pp.901-903
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904510
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ポイント
●重炭酸イオンは,近位尿細管で糸球体濾液由来のものの大半が再吸収され,遠位尿細管では間在細胞内で産生される.
●アンモニアは,近位尿細管でグルタミンより産生される.
●遠位尿細管では,重炭酸イオンの産生と同時に,管腔内で主にリン酸よりなる滴定酸とアンモニウムイオンが産生され,尿への酸排泄の主役を担う.
●腎での酸排泄は,動脈血PCO2や動脈血pHにより生理的な調節を受けるほか,有効循環血液量,血清K+濃度,アルドステロンなどによっても変動する.
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