今月の主題 臓器感染症へのアプローチ
消化器系感染症
胆道感染症の内科的治療と外科的治療
小出 典男
1
,
浮田 実
1
,
辻 孝夫
1
1岡山大学医学部第1内科
pp.71-73
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904331
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ポイント
●胆道感染症の化学療法は,胆汁への移行が良好でかつグラム陰性桿菌に抗菌力の強い抗生物質を選択する.
●化学療法が無効かあるいは胆嚢周囲膿瘍などを合併する場合には,経皮経肝胆嚢ドレナージを施行する.
●胆嚢穿孔,壊疽性胆嚢炎は,緊急開腹手術の適応となる.
●総胆管結石による胆管炎では,化学療法で炎症を消退させたのちに結石除去術を施行する.
●化学療法に抵抗して胆道閉塞の増強をみる場合には,遅滞なく胆道ドレナージを行う.
●内科的胆道ドレナージが奏効しない場合には,開腹による外胆管瘻造設術を行う.
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