増刊号 Common Disease 200の治療戦略
血液・造血臓器疾患
播種性血管内凝固症候群
高松 純樹
1
1名古屋大学医学部附属病院輸血部
pp.352-353
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904117
- 有料閲覧
- 文献概要
疾患概念と病態
播種性血管内凝固症候群(DIC)とは以下の4項目を満たすことが必要である.①基礎疾患を有するものが何らかの原因で,②凝固系の亢進をきたし,全身に血栓を生じ閉塞症状を起こすとともに,③血栓形成に血小板,凝固線溶因子の消耗をきたし,④著明な出血症状をきたす病態である.したがって,病態把握のためには①基礎疾患の有無,②凝固系の亢進および血小板・線溶系の亢進の有無,③血小板・凝固線溶系因子の消耗の有無,④臨床症状の有無を検討することが重要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.