病気のはなし
播種性血管内凝固症候群
岡嶋 研二
1
1熊本大学医学部臨床検査医学講座
pp.802-808
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906280
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新しい知見
播種性血管内凝固症候群(dissminated intravascular coagulation;DIC)では,微小血栓が形成されると考えられているが,実際に,血管内フィブリンの分解が抑制され,微小血栓が形成される場合は,重症感染症に合併するDICである.これを直接反映する検査は,可溶性フィブリン濃度定量で,2002年に臨床応用された.また,重症感染症の予後を改善する治療はこれまでに報告がなかったが,2001年にリコンビナント活性化プロテインCが,重症敗血症の予後を改善することが報告され,TNF-α産生と微小血栓形成の両方を抑制することが,重症感染症のDIC治療には重要であることが示された.
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