今月の主題 脳卒中
臨床病型:発生機序と急性期病態
ラクナ梗塞
早川 功
1
1川崎市立井田病院神経内科
pp.2166-2168
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903923
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ポイント
●ラクナ梗塞は,画像診断で急性期の神経所見と合致する15mm以下の小梗塞であり,予後はおおむね良好である.
●発症機序として,細小動脈硬化による脳血栓症が多いが,20〜30%に心原性やアテローム血栓性脳梗塞に分類される血管内動脈硬化病巣由来のartery to artery embolismが含まれているので,病型鑑別診断は治療方針を決めるため重要である.
●危険因子の治療が主体となり,現時点では抗血小板剤投与の有効性は,急性期や再発予防を含め結論が出ていない.
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