今月の主題 見えてきた腎疾患
慢性腎不全診療の進歩
腎不全に伴う骨病変
風間 順一郎
1
,
下條 文武
2
,
荒川 正昭
3
1下都賀総合病院透析センター
2福井医科大学臨床検査医学
3新潟大学医学部第2内科
pp.2003-2005
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903889
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ポイント
●腎不全患者の骨は,基本的には高回転骨である.
●腎不全患者の骨は,血清副甲状腺ホルモン(PTH)値から予測されるほどの高代謝回転にはならないことが多い.
●過剰の活性型ビタミンD治療が,低回転骨を誘発する可能性がある.
●アルミニウム骨症の予防が徹底してきたため,骨軟化症の頻度は減少してきた.
●腎不全患者への活性型ビタミンD治療には,明確な基準がない.
●特定の骨・関節を侵す局所的骨病変の大半は,透析アミロイドーシスとその周辺疾患である.
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