グラフ 検査・診断のためのCurrent Technology—原理と臨床的意義・9
in situ hybridization/FISH
河合 俊明
1
,
広井 禎之
1
1防衛医科大学校病理学第1講座
pp.1847-1850
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903856
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従来,細胞および組織内に存在する蛋白の局在を検出する方法として免疫細胞および組織化学がある.その蛋白がそこで産生されたか否かを判断するために,DNA,mRNAのような核酸の有無を確認する方法としてin situ hybridization(ISH)がある.ISH法は核酸にアイソトープ(RI)を標識する方法と,ビオチンやジゴキシゲニンなどの非RIを標識する方法がある.後者の中で蛍光色素を使用する方法はfluorescence in situ hybridization(FISH)と呼ばれている.
本稿では,取り扱いに特殊な施設の必要や被曝の危険がなく,さらにISH二重染色や免疫染色などとの重染色が可能な非RI法について,われわれが現在行っている組織および細胞診標本上において,ISH,FISHの手技を通して方法および臨床応用について解説する.
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