演習・胸部CTの読み方・3
咳嗽と労作時呼吸困難を主訴とする32歳の女性
土井 正男
1
,
宮澤 輝臣
1
,
西岡 康二
2
,
山木戸 道郎
3
,
粟井 和夫
4
1社会保険広島市民病院呼吸器科
2社会保険広島市民病院放射線科
3広島大学医学部第2内科
4厚生連広島総合病院画像診断部
pp.1851-1857
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903857
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Case
32歳,主婦.1990年夏頃に咳嗽があったが自然に消失した.1991年7月より咳嗽と労作時呼吸困難が出現し,徐々に増悪した.診察にて肺底部に乾性ラ音が聴取され,胸部X線写真ではびまん性陰影を認めたため,胸部CT検査を施行した(図1).
血液検査はWBC 7,200/mm3,CRP 1.35mg/dl,LDH 562IU/l.肺機能検査は%VC 62.9%,FEV1.0% 93.3%と拘束性障害を認め,動脈血ガス分析はPaO2 50.8mmHgと低酸素血症を認めた.
喫煙歴なし.家は築18年の木造家屋.ペットは飼っていない.
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